一部の教授など50代になってから所得が跳ね上がる人もいるが、
皆が皆50代になって稼げるようになるとは限らない。
そして、若い時と将来の同額のお金の価値は一緒なのだろうか?
今の1万円と将来の1万円は一緒?
今の1万円と将来の1万円。
どちらが欲しいだろうか?
ほとんどの人が今の1万円を選ぶだろう。
では今の1万円と50年後の2万円はどうだろう?
ここで考えたいのが割引現在価値という考え方である。
割引現在価値とは、将来得られる価値を現在受け取るとしたらどの程度の価値になるかを計算したものになる。
将来受け取ることが予測される金額の価値は、現在の金額の価値とは異なる。
なぜなら、お金の価値は時間軸によって変化するからだ。
例えば、今の10,000円で年利10%の株式を購入したとしたら、1年後には11,000円になっている。
この場合、現在の10,000円と1年後の11,000円は同価値、つまり今の10,000円の方が将来の10,000円より1,000円価値が大きいということになる。
このようにお金の価値は時間によって変化するという考え方がある。
この変化する価値を、割引率を用いて計算したものが割引現在価値になる。
なので若いうちの1000万円は50歳時の1000万円よりずっと価値がある。
さらに、若いうちの1000万円は50歳の時よりずっと楽しい充実した時間に使えることだろう。
この割引現在価値という概念を理解して、教授が発言しているのなら、
矛盾したことを言っていることになる。
つまり教授は今の1000万円と10年後の1000万円を等価値と考えているのだ。
インフレ率
さて、現在の1000万円と100年後の1000万円は同じ価値なのだろうか?
よく知られた話としてビックマック指数がある。
ある時のある国でのビックマックの値段でインフレ度などを評価するだ。
経年での日本とアメリカのビックマックの値段を見てみよう。

一目瞭然。デフレが続いた日本はビックマックの値段は約40年変わっていない。
アメリカでは2.5倍だ。
現在の経済は徐々にインフレ=貨幣価値を徐々に低くして行くことで経済発展をしている。
この理論の詳細はこちらのページに譲る。
しかし、日本はずっとデフレのまま。
唯一日本がずっとデフレの国であり、下のグラフは衝撃だ。
2018年のビックマック指数は以下の通り。

もう日本は40年間インフレが進まなかったため、アメリカの物価についていけていない。
さらに最近の円安でさらに悲惨なことになっている。
40年前の感覚と同じ物価、給与水準でものを考えているのは日本の教授たちだけだろう。
将来は予測不能
また、将来は予測不能だ。
もちろんいい意味で今よりずっと稼げるようになるかもしれない。
しかし、日本の保険診療制度は高齢者への負担を強いない制度のため、崩壊している。
崩壊しているシステム内での給与が良くなっていくはずがない。
しかも40年前と給与水準も変わっていない。
変わっているのは輸入商品の相対的高額化だ。
例えばiphone。
もうみんなが持てる時代ではなくなった。
今稼ぐためには?
今稼ぐにはどうしたら良いのか?
答えは簡単。
転職して給与を上げるか。
バイトをして給与総額を上げるか。
事業所得や投資をして副収入を増やすか。
いずれか、もしくは全部だ。
やることは決まっているのであとはやるだけ。
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